Category Archives: 中国の車

休旅车(休旅車)

ニュースを見ていたら、トヨタのVenzaが休旅车として紹介されていた。

休旅车(休旅車)は、SUV(Sport Utility Vehicle, スポーツ・ユーティリティ・ビークル)のこと。

百度を見ると、休旅车(休旅車)は、バリー・ソネンフェルド監督、ロビン・ウイリアムズ主演の「RV」という映画からきた新しい単語(←この辺よくわからない)で、日本でいうSUVだけでなく、もう少し広い範囲の車を表すっぽい。この映画のRVというのもキャンピングカーのことで、日本で言うRV車とはイメージが違う。

調べてみると、RVとはリクレーショナル・ビークルのことで、形状ではなくて、用途による分け方、というのを知ってなるほどと思った。

中国車関連の雑誌

Magazine X Business vol.5 (SAN-EI MOOK)

本屋で中国車の特集雑誌を見かけたので購入。MagazineXの中国車の本は、去年も出版されていて買ったのを思えてる。(参照記事:中国車と中国の車事情についての最新本

ざっと全部目を通したところ。内容は、
2010年(去年)一年間の、中国でのカテゴリー別売り上げランキングの解説、ちなみに一番普及しているセダンタイプでの1位はBYDのF3、価格は日本円で100万円以下。他に、中国での日系企業の動きとか、部品会社の動き、主要な中国の自動車会社の解説、中国での電気自動車の動き、これから流通量が増えていく中古車市場の動き、サーキットでの中国車の試乗テスト。自動車関係の資本関係の解説、などなど。

雑誌の作りとか、文章は読みにくい気がしますが、中国車に関係した雑誌とか本自体が少ないので、結構貴重な本かもしれません。

Magazine X Business vol.5 中国車のすべてを詳しく見る 2011(SAN-EI MOOK)

2010年度中国市場での人気車種ランキング

中国汽車(自動車)工業協会から去年12月と、2010年一年を通しての、売上ランキングが発表されていたのでメモ。

2010年12月(含全年)前十位轿车品牌销量排名
上の資料を見て自分でまとめてみました。

以下12月分の売上上位10車種

  1. F3 2.66万台(比亚迪)
  2. 朗逸 2.50万台(上海大众 上海フォルクスワーゲン)
  3. 桑塔纳 2.50万台(上海大众 上海フォルクスワーゲン)
  4. 腾翼C30 2.47万台(长城)
  5. 旗云 2.00万台(奇瑞)
  6. 悦动 1.97万台(奇瑞)
  7. 卡罗拉 1.90万台(一汽丰田 トヨタカローラ)
  8. 夏利 1.89万台(一汽)
  9. 凯越和 1.71万台(一汽)
  10. 福克斯 1.69万台(长安福特)

上記の10車種で合計21.29万台、市場占有率23%。

次は2010年の一年間を通してのデータ

  1. F3 26.39万台
  2. 朗逸 25.16万台
  3. 悦动 23.33万台
  4. 捷达 22.45万台
  5. 凯越 22.25万台
  6. 桑塔纳 21.01万台
  7. 夏利 19.87万台
  8. 科鲁兹 18.78万台
  9. 旗云和 17.35万台
  10. 新宝来 17.25万台

上記10車種で合計213.84万台、市場占有率23%。
日本の自動車メーカーの車種は一台も入ってない。

12月も、1年を通しても1位のF3というのは、比亚迪という会社が生産している車種。比亚迪(英語だとBYD)といえば、あのウォーレンバフェットが投資して、大きな利益を上げたことでも有名。
このF3の価格は、5.98~16.98万元。日本円では72万円~。軽自動車ではなくて、セダンでこの値段だから安い。中国の自動車サイトを見ると、一番グレードが低い6万元くらいのタイプでも装備がいいと書いてあるサイトを見たけど、実際に見たことも乗ったこともないので、どんな車かよくわからない。今度中国に行く時は乗ってこようと思う。

汽车之家 比亚迪-比亚迪F3

BYDのF3の車のデータや車体、車内の写真は上記サイトに詳しいものが載っています。

中国車の燃費の表示方法は日本と違う

中国での燃費の表示方法
上の記事にも書いたんだけど、こっちにもメモ。

中国で販売されている車のメーターを見ると、車の燃費の表示方法が日本とは違うことに気づきました。

中国だと、燃費の表示が

l/100km

となっています。つまり中国の車の燃費は

100キロ走るのにガソリンを何リットル使ったか

で表示される。

日本は

km/l

なので、

ガソリン1リットルで何キロ走ることができるか

で燃費を表す。

最初はメーター表示だけが、「l/100km」かと思ったんですが、中国の車関連のサイトを見ても燃費は「l/100km」で表示されているので、車のメーターだけではなくて一般的にl/100kmが燃費として使われているみたいです。

あと、日本や欧州から中国へ輸出されている車でも、燃費部分は「l/100km」となっていました。

中国車と中国の車事情についての最新本

Magazine X Business vol.2 中国車のすべて(SAN-EI MOOK)

本屋で見かけたので読んでみました。
中国車だけの特集雑誌は珍しいと思う。内容は、この前の広州自動車ショーの記事が半分と、あとは今の中国自動車事情などについてが半分くらい。
思ったよりは詳しい記事が載っていました、けど少しわかりにくいかな。
中国では外国人が免許を取るのは難しいから、日本から取材に行った人が公道で試乗できなかったみたいなことが書いてありました・・・。

Magazine X Business vol.2 中国車のすべてを詳しく見る(SAN-EI MOOK)

比亜迪汽車のF3DMという世界初の量産型プラグインハイブリッドカー

前回の比亜迪(BYD)の話の続き(参照記事:比亜迪(BYD)という会社について調べる

この比亜迪汽車という会社が世界で初めて量産型の家庭用コンセントで充電できるプラグインハイブリッドカーを発売したとのことですが、調べるといまいち日本語の情報がないんですよね。ちょっと自分で中国のサイトを見て調べてみました。幼稚園児以下の中国語力なので間違っているところもあると思います。

その世界初のプラグインハイブリッドカーの名前は、中国のサイトを見て調べると
「比亚迪F3DM双模电动车」
という名前でした(中国語表記)。

日本語表記だと
「比亜迪F3DM双模電動車」
になると思います。
日本だとプラグインハイブリッドカーという紹介のされかただけど、車名は「電動車」、普通に「~電気自動車」という名前なんですね。これだけでもずいぶん印象が違う気がします。

http://dm.bydauto.com.cn/
比亜迪F3DM双模電動車の公式サイトはここのようです

このサイトに詳しい説明が書いてありました。
車名についている「DM」はDual Modeの略、
「双模」というのは中国語では「二つのモード」つまりDual Modeと同じ意味。

で、この二つのモードというのは何かというと、サイトの説明によると「純粋な電気自動車モード(EV)」と「混合動力モード(ハイブリッドHEV)」の二つ。つまり比亜迪(BYD)のF3DMという車はEV+HEVの車ということらしいです。完全に電気だけで動くモードと、電気+ガソリンのハイブリッドで動くモード。

日本だとトヨタのプリウスのハイブリッドが有名だから、Dual Modeというと電気+ガソリンの組み合わせモードつまり、ハイブリッドのことかと思ったけど違いました。そもそも最初にプラグインハイブリッドカーとして紹介されたのをニュースで見たから、中国語の車名にもハイブリッドの名前がついてると勘違いしてたんだと、自分で調べてやっと気づいた。

比亜迪(BYD)という会社について調べる

最近電気自動車関連の話で時々目にするようになった比亜迪(BYD)という中国の自動車会社について調べてみた。電気自動車やプラグインハイブリッドなどに強い会社らしい。バフェットさんが投資したことでも有名。世界で始めて量産型のプラグインハイブリッドカーを発売したメーカー。

比亜迪(BYD)の正式な中国語表記は
「比亚迪股份有限公司」
日本語表記は
「比亜迪股分有限公司」
中国語とは微妙に違う。

「股份有限公司」とは株式会社のことだから普通は略して「比亚迪」と呼ばれている。

この会社の子会社に「比亜迪汽車」という自動車を作っている会社がある。単に比亜迪(BYD)という場合は比亜迪にも比亜迪汽車の方にも使えるからわかりにくいです。

この比亜迪股分有限公司は香港に上場している民営企業。創業は1995年。主に充電池とデジカメ、携帯の部品などを生産。充電池の生産は世界3位らしい。充電池に強くて、自動車を作る会社も持っていたから、電気自動車やハイブリッドカーへの相性が良いことは容易に想像できます。

この会社の中国語表記は「比亚迪汽车」。これは日本の漢字と似ていますが微妙に違うので日本語のニュースで紹介されるときは
「比亜迪汽車」と紹介されています。「汽車」とは自動車のことです。略して”比亜迪”と紹介されることも多いようです。

中国語の発音を表すピンイン表記は

比亚迪
bǐ yà dí

比亚迪の意味はわかりませんでした。単語としては比は比べる、亚はアジア、迪は導く、とかいう意味があります。

ピンインは英語の読みとはいろいろ違うところがありますが(四声もあるし)、だいたいは似ています。
無理やりカタカナで表すと、”比亚迪”は”ビヤディ”って感じでしょうか。
親会社の英語表記はBYD Company Limited(ビーワイディー)
このBYDは比亜迪のピンインの頭文字を取ったものですね。

比亜迪股分有限公司の公式サイト

比亜迪汽車の公式サイト

比亜迪汽車の会社説明
親会社の比亜迪(BYD)の創業から、比亜迪汽車のことまで会社の歴史が載っている。興味がある人は自動翻訳サービスを使えばある程度は読めると思います。

美国著名投资者“股神”巴菲特的投资旗舰伯克希尔-哈撒韦

バフェットさんが投資したことも書いてありました。
「美国」はアメリカ、「股神」は「株の神様」のことですね。バフェットは「巴菲特(bā fēi tè)」で音訳になっています。バークシャー・ハサウェイは「伯克希尔-哈撒韦(bó kè xī ěr hā sā wéi )」これも音訳みたいです。

2009年9月15日のブルームバーグニュースを見ると
リーマンが破綻した後のアジア株(MSCIアジア太平洋指数の構成銘柄)の中で過去1年で最高のパフォーマンスを示し1年で約7倍に上昇したとのこと。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の投資会社バークシャー・ハサウェイよる18億香港ドル(約210億円)の出資が影響したらしい。

またこれは最近のニュースですが
比亜迪(BYD、広東省)の創業者である王伝福総裁が中国大陸出身者の中で長者番付トップで資産額は350億元(4900億円)だったとのこと。

取り合えず調べてことを忘れないようにメモ代わりに書いておきます。