Monthly Archives: May 2013

休旅车(休旅車)

ニュースを見ていたら、トヨタのVenzaが休旅车として紹介されていた。

休旅车(休旅車)は、SUV(Sport Utility Vehicle, スポーツ・ユーティリティ・ビークル)のこと。

百度を見ると、休旅车(休旅車)は、バリー・ソネンフェルド監督、ロビン・ウイリアムズ主演の「RV」という映画からきた新しい単語(←この辺よくわからない)で、日本でいうSUVだけでなく、もう少し広い範囲の車を表すっぽい。この映画のRVというのもキャンピングカーのことで、日本で言うRV車とはイメージが違う。

調べてみると、RVとはリクレーショナル・ビークルのことで、形状ではなくて、用途による分け方、というのを知ってなるほどと思った。

日本と中国のフェラーリの販売台数の推移

最近、フェラーリが中国での販売を抑制するみたいなニュースの見出しをよく見かける。

で、実際フェラーリの中国での販売台数はどうなっているのか?と調べてみてもわかりやすいデータを見つけることができなかったので、自分でフィアットの年次報告書(フェラーリはフィアットグループ)を調べたりしてグラフにまとめてみた。中国の販売台数については、年次報告書に台数が書いてある時と書いてない時があるので、書いてない年のものは色々検索して調べてみた。

日本と中国のフェラーリの販売台数の推移

*中国本土(香港は除いて)の台数。正規ディーラー経由の物で並行輸入は除く。

 

フェラーリ生産台数の推移

 

*世界合計での年間販売台数の推移。ニュースによるとこれから年間7000台以内に抑制するらしい。

 

フェラーリの中国での販売は、2011年に日本を抜いて年500台にまで増加している。フェラーリは世界での販売台数も制限すると言っているけど、すでに2012年には中国では正規品は横ばいになっているもよう。

ちなみに、2010年には、中国でフェラーリ正規ディーラーでの累計購入者999人目のセレモニーが行われている(ディラー立ち上げから6年目)。

並行輸入品については、データを見つけることができなかった。

中国の自動車の関税については、昔は関税100%だったのが、2000年頃には80%、その後、50%、40%と下がっていき、今は25%にまで下がっている。

ただし、中国には自動車消費税というものがあって、工場出荷価格に、排気量四千cc以上の場合は税金が40%かかる(2008年に20%→40%に変更になっている)。小型車だと3とか5%。

さらに、増値税というものが販売価格の17%かかり、さらに購入者が買うときに10%の車輌購置税(车辆购置税)がかかる。購入者は他に毎年、車船使用税(车船使用税)を払う(これは四千cc以上だと3600-5400元、なので10万円以下)。

さっき30分くらいで調べたので、内容には間違いがあるかも。

フェラーリの2012年の決算(円表示は今日の為替1ユーロ132円でざっと計算)

  • 販売台数:7,318台(+4.5%)
  • 売上:24億3,300万ユーロ(+8%、3200億円)
  • 営業利益:3億5,000万ユーロ(+12.1%、460億円)
  • 売上利益率:14.4%(ラグジュアリー業界と同じ)
  • 研究開発部門への投資:3億2,430万ユーロ(430億円)
  • ブランド関連ビジネス(リテール、ライセンス事業、Eコマース):売上5,000万ユーロ(66億円)

研究開発費が高いのが目にとまる。F1をやるために量販車で資金を稼ぐというのを聞いたことがあるけど、なるほどと思う。ブランド関連ビジネスというのは、最近あまり見かけなくなった気がするけど、フェラーリグッズの販売などからの売上。ちなみにアマゾンでフェラーリで検索すると、フェラーリ ライトエッセンスという香水がトップに来てこれは結構売れている模様。今はブランドロゴ丸出しの物よりこういうさりげない物の方が売れるのはなんとなくわかる。

ちなみにトヨタの研究開発費は2012年に約8000億円。

トヨタの2013年3月期通期連結決算を見ると

  • 売上高:22兆0641億円(18.7%増)
  • 営業利益:1兆3208億円(271.4%増)
  • 研究開発費:約8000億円

トヨタも研究開発費、結構使っている。

2012年の各国の売上台数(正規ディーラー)

  • アメリカ:2,058台(初の2,000台超え)
  • イギリス:637台
  • スイス:357台
  • ドイツ:750台
  • イタリア:318台(46%減)
  • 中東及びアフリカ市場:556台
  • 中国:500台弱
  • 日本:302台(14.4%増)
  • 大中華圏(中国、香港、台湾):784台(4%増,世界で2番目のマーケット)

大中華圏というのはフェラーリの販売地域の分け方らしい。
他の国のデータは2012年分はなかったので2011年の年度で見ると

  • 香港188台
  • フランス345台
  • オーストラリア150台(+9.5%)
  • シンガポール83台 (+66%)
  • インドネシア43台 (+65%)

台湾にトヨタのLFAが搬入の時とか

ユーチューブでたまたま見つけたんだけど、台湾にトヨタLFAが運ばれた時の搬入作業。

台湾での高級車の搬入作業を見るのは初めてなのでつい最後まで見てしまった。日本語のオーライ、オーライって中国語だと「来来lailai」というのを初めて知った。

トヨタのLFAは全世界で500台限定(ニュルブルクリンクパッケージも含む)生産、日本国内での価格は3750万円。


大きな地図で見る

LFAはトヨタの元町工場に作られた専用ラインで1日1台、手作業で2年間かけて合計500台生産されている(2012年末に生産終了)。

開発から生産まで、LFAで蓄積された技術は、簡単に真似できない貴重なものなんだろうなというのは簡単に想像できる。